そもそも猫 シャンプーは必要なのか?

猫 シャンプー

濡れるのが苦手な猫にシャンプーするのは難しそうというイメージを持っている方も多いと思います。「シャンプー自体は必要なの?」「どうやってシャンプーするの?」「シャンプーってどうやって選べばいいの?」など、飼い主さんが抱く猫のシャンプーに関する疑問はたくさんあるはずです。今回はそんな方のために、Petjp24h.comが猫のシャンプーの仕方や猫用シャンプーの選び方について解説します。

そもそも猫 シャンプーは必要なのか?

猫は水が苦手な動物です。まずは猫にシャンプーが必要かどうかについて解説します。

1.自分で毛づくろいをする猫は基本的にシャンプーは不要

猫はもともと体臭が少ない動物です。また、全身を毛づくろいする「セルフグルーミング」を行って体を清潔に保とうとする習性があります。なので基本的に健康な猫はシャンプーは必要ありません。

完全室内飼いの猫、特に短毛種の猫であれば、こまめなブラッシングでお手入れは十分です。

2. 被毛や皮膚を清潔に保つためにシャンプーが必要な場合があります

猫の状態によってはシャンプーが必要な場合があります。長毛種の場合、被毛が汚れやすく、ブラッシングだけでは汚れを落としきれない場合があります。

皮膚疾患のある猫の場合、皮膚が脂っぽく、フケがあったり、排泄物で被毛が汚れていたりする場合は、清潔に保つためにシャンプーする必要があります。

また、換毛期に毛玉をよく吐く猫の場合は、定期的にシャンプーすることで吐く回数を減らす効果があります。

また、猫のシャンプーには、人間の猫アレルギーを和らげる効果があると言われています。猫のシャンプーには、猫アレルギーの原因となる成分である猫の皮膚や唾液腺から分泌されるアレルゲンを一時的に減らす効果があることが研究でわかっています。

効果は永久的ではありませんが、猫アレルギーの人が来院したときなど、事前に猫をシャンプーしておくことで症状を緩和できる場合があります。

猫をシャンプーする前にやるべきこと

猫 シャンプー

猫をシャンプーする前に、準備しておくことがいくつかあります。具体的には、次の2点を準備しましょう。

1. 猫の食欲、排泄物、皮膚の状態を確認する

シャンプーする前には、猫の状態をよく観察することが大切です。食欲、排泄物の状態、皮膚の異常など、いつもと違う様子が見られたら、シャンプーを延期してください。猫のシャンプーは、体調がよいときにのみ行ってください。

2. いつもよりしっかりブラッシングする

シャンプー前には、ブラッシングをしてホコリを落とし、毛玉や絡まった毛をほぐします。このとき、抜け毛を取り除きます。特に長毛種は毛が絡まりやすいので、丁寧にブラッシングしましょう。

また、シャンプー中に嫌がって暴れてしまうこともあるので、飼い主さんが怪我をしないように、事前に爪を切っておくのがおすすめです。

猫のシャンプーの手順とポイント

猫のシャンプーはどのような手順で行えばいいのでしょうか。注意点とともに順番に解説していきます。

1.背中からまんべんなくお湯をかける

まずは毛並みを濡らします。濡らすことで大きな汚れが洗い流され、毛の根元や皮膚がしっかり潤ってシャンプーの泡立ちがよくなります。お湯をかけるときは、まず背中からお湯をかけ、お尻や後ろ足、お腹、最後に顔の順で濡らします。

お湯の温度は、人間の肌より少しぬるめの30~35℃くらいが適温です。猫にとっては少し物足りないくらいの温度が猫にとって最適な温度です。

シャワーをするときは、水流をできるだけ弱くしてシャワーヘッドを猫の体に押し当てたり、シャワーヘッドを手のひらで押さえて勢いよくお湯が猫の体に当たらないようにします。これは、水しぶきや水音で猫が驚かないようにするためです。

どうしてもシャワーを嫌がる猫には、洗面器からお湯をゆっくりかけたり、タオルやスポンジを使って少しずつ濡らしたりするなどの対策がおすすめです。

2. シャンプーの泡でさっと洗う

毛と皮膚が十分に濡れたら、手に取ったシャンプーを泡立てます。このとき、時々毛に逆らって皮膚に届くように洗います。毛が長いと毛が絡まることがあるので、できるだけ毛の流れに沿って洗います。

ポイントは、手で包み込み、こすらずに優しくマッサージするように洗うことです。特に丁寧に洗うべき箇所は、汚れがたまりやすい尻尾や肛門周り、足指と指の間などです。頭や顔は直接手で洗わず、ガーゼを使って洗うのがよいでしょう。シャンプーが目や口に入ると危険なので、入らないように注意してください。

手に持ってよく泡立てるのが難しい場合は、あらかじめ洗面器にシャンプーを入れておき、シャワーでお湯を勢いよくかけながら泡立てるのがおすすめです。そうすることで、待たされることなく素早く猫のシャンプーができますので、ぜひ試してみてください。

3.顔周りからお尻まで洗い流す

泡をしっかりつけて髪と皮膚を洗ったら、次はシャンプーを洗い流します。

まずは顔周りから洗い流します。被毛を濡らすときと同じように、猫の体に向かってお湯をかけ、上から下に向かってシャンプーを落とします。このとき、お尻に向かってしっかり洗い流してください。

4.シャンプーが残らないようによく洗い流す

きちんと洗い流さないと、シャンプーがきれいに流れず、体の一部に残ってしまいます。そうすると、後で皮膚トラブルの原因になります。また、猫が全身をグルーミングしているときに、口の中にシャンプーが入ってしまうこともあります。そのため、皮膚までシャンプーをしっかり洗い流す必要があります。

猫のシャンプーの注意点

水が苦手な猫をシャンプーするときには、いくつか注意点があります。まず、猫はなぜ水が苦手なのでしょうか?野生時代に半砂漠地帯に住んでいたため、体が濡れることに慣れておらず、薄く柔らかい毛は撥水性が弱く、一度濡れるとなかなか乾きません。

そのため、猫は長時間のシャンプーを嫌がります。そのため、無理にシャンプーを続けないと全身を洗うことが難しい場合は、お尻や足先だけを先に洗ってください。

また、猫の表皮の厚さはわずか0.1mm程度で、人間の赤ちゃんよりも薄いと言われています。シャンプーをするときは、強く洗いすぎて皮膚を傷つけないように注意する必要があります。

猫のシャンプー後の乾かし方のコツ

猫の毛は一度濡れるとなかなか乾かず、そのまま放置すると体温を奪われてしまいます。そのため、シャンプー後は素早く乾かす必要があります。

猫の毛を乾かすときは、バスタオルを数枚、ヘアドライヤー、コームを用意してください。

猫は顔が濡れているのを嫌がるので、まずは顔を拭きます。次に足やしっぽの付け根を軽く掴み、手を滑らせて水を切ります。ある程度水が切れたらバスタオルに包んで拭きます。こすらずに上から押さえるようにして全身の水を拭き取ります。途中、バスタオルを取り替えながら、つい忘れがちなお腹の中や足の裏も拭いていきます。

ドライヤーは風量を一番弱めにして、音が猫に刺激を与えないよう離れたところから当てます。このとき、毛を掻きながら根元に当たるように乾かすのがポイントです。首や肩甲骨など背中の高い位置から乾かすのもおすすめ。

ただし、嫌がる猫もいるので、様子を見ながら乾かしましょう。

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